「800点や900点は望まない。730点を超えるだけでいいから、最短なルートを教えて欲しい!!」
そんなあなたに向けてこの記事を執筆しました。
大学生・社会人が就職やキャリアのために受験する英語の試験と言えば『TOEIC』ですよね。
私が通う大学にはありませんでしたが、入学早々TOEICを受験させて、英語の学力を確かめる大学もあるのだとか…恐ろしい。
もちろん私自身も何回か受験しています。毎回受験して思うのは、この試験で満点を取っている人ってどんな化け物なんですかね!?
そう思ってTOEICの勉強法をググってみると、色々サイトが出てきますが、何ていうか「抽象的でボンヤリしてて、まぁそれはそうかもな」みたいなものばかり。なので私自身が執筆することにしました。
私は1ヶ月ほど勉強し、初回で815点(990点満点)を取ることができました。なので、いかにして730点を超えるかという観点なら、方法を伝授できます。
TOEICとひと口に言っても、実は5種類ほど試験があります。今回はその中でも『TOEIC Listening & Reading』に焦点を当てて解説していきます
【初めての人へ】TOEIC L&Rとは?
私が解説するより、公式HPを見た方がぶっちゃけ早いでしょう。この記事は以下の内容が前提となっているので、もし知らないことがあれば解決しておきましょう!
【注意事項】この記事を読む前に
英語の初学者がいきなり730点を取るのはかなり無理があります。
少なくとも1ヶ月で目指すのはほぼ不可能と言ってもいいでしょう。
そのような方は、以下の記事を参考にしてみてください。
そして、できれば次の条件を満たしておきたいところです。
- 中学生が習うような英単語・英文法ならほとんど分かる
- 高校範囲の英語の学習経験がある
この記事ではある程度、基礎的な英語の学力がある人がTOEICに特化して勉強することで、意外と簡単に730点は超えることをお伝えしていきます。
最後に大事なことを確認しておきましょう。タイトルにもあるように、「最速で730点を超えるための方法」です。「900点レベルの高得点をとる方法」とはまったく別のものですよ!
【大まかな流れ】いかにして730点を取るのか?
答えは簡単です。800点を取るつもりで勉強すればいいのです。
いきなり訳が分からない人も多いと思います。ですが単純な話、730点を取るための勉強をしてしまうと、本番の試験の難易度やその日のコンディションに影響されて、±50点は普通にあり得ます。
もっと言ってしまえば、50%の確率で730点は取れません。
大事なことなのでもう一度言っておくと、
TOEICは、受験する回によって難易度が変化する
いくらコンディションを整えられても、試験の難易度が変化するようなら、どうしようもないですよね。
もちろん、730点を取る実力を身につけて、試験を受けまくるいう荒技もありますが、お金と時間をかなり持っていかれるでしょう。
TOEICの受験料は約8000円…決して安くはありませんし、英語は継続学習が重要なので、勉強をし続ける時間も必要になってきます。
なので、800点を目指すことで少なくとも730は取り逃がさない状態に持っていくのです。
勉強法① 英語の土台を築くべき(2週間)
具体的な勉強法について解説していきます。
TOEICの本格的な学習に入る前に、まずは盤石な土台を作ることを優先しましょう。
どんな勉強分野にも言えることですが、基礎が脆弱なままではいくら応用を学んだところで、真に生かせる知識とはなりません。実際の試験の場で、グラグラの土台を元に、付け焼き刃の知識で不安を覚えながら戦ったところで、結果は見えています。
つまり、どういうことかと言うと、適当に過去問を周回しているような勉強法じゃダメなのです。
色々なTOEIC勉強法のサイトを見てきましたが、「過去問をオススメする」これには納得できます。ですが真に重要なのは知識を蓄える前の準備段階と断言しておきます。
むずがゆい気持ちをグッとこらえ、思い切って2週間ひたすら基礎を叩き込むのです。
ただし身につけるのは英語の基礎ではなく…TOEICの基礎です。
身につけたいTOEICの基礎
簡単に言えば、TOEICで頻出な「単語」と「文法」を覚えましょう。
リスニングをしていて知らない単語ばかりなのに聞き続ける…。リーディングで知らない文法だらけなのに読み続ける…。こういうのはハッキリ言って時間の無駄です。
もう一度言いますが基礎があるから応用もできるのです。先走ってはなりません。
オススメの単語集と文法書を紹介しておきます。どちらも非常に有名なものなので、これを使っておけば、後悔することはないでしょう。
「単語集」の使い方
まず、単語集の構成から確認してみると4段階に分かれていることが分かります。
「600点レベル」「730点レベル」「860点レベル」「990点レベル」ですね。
迷わず「990点レベル」は捨てましょう。そして残りの箇所を1日あたり約200単語ペースで学習していきます。最後の単語まで来たら、また振り出しに戻ります。
「1日に200単語なんて覚えられないよ…」と思うのは当然です。私も無理です。
覚えようとしなくていいのです。ちょっと目を通すぐらいのノリで充分です。
- 左のページのフレーズを見て空欄に当てはまる単語は何かちょっと考えてみる
- 右のページを見て正解の単語とその意味を確認する
これだけで十分です。
書いて覚えようとしたり、単語を覚え切るまで進まないようにしたりするのは逆効果です。
人間は自分が興味を持てないものはすぐ忘れる生き物ですから。
なので自分が覚えることを期待せず、ひたすら単語の回転数を高めていく方が効率が良いですよ。
数字や目標に縛られないメンタルを(ここを読む)
1日200単語はただの目標です。これが達成できても、できなくても、一喜一憂する必要はありません。疲れたら辞めてもいいし、逆に調子が良い時はもっと勉強しても良いのです。数字や目標に縛られないメンタルを保つ方が長続きしやすいです。
「文法問題集」の使い方
ひたすら解くのみです。ただ知っている文法を確認する意味はないので、少し工夫をしましょう。
- 1周目は全ての問題に取り組み、できない問題と自信がない問題に印をつける
- 2週目は印がついた問題のみ取り組み、できた問題の印を消す
- 印が消えるまで、この作業を繰り返す
このやり方だと、同じペースで解き続けても、人によって問題集を終わらせるまでの時間が異なってくるので、その人に適した1日あたりの問題数は人それぞれです。
ですが、目安をつけるなら、自分の英語力に対して
自信がある人:100問/日 そこそこ自信がある人:150問/日 自信がない人:200問/日
といったぐらいでしょうか。
モチベーションが続かない時は…
今一度、自分がTOEICで730点を取りたい目的を考えてみてください。
そしてその目的が1ヶ月苦労を払う価値があるのか検討してみましょう。
勉強法② 試験本番を想定した準備を(2週間)
まずは、今の段階でTOEICに挑む下準備ができたということです。このまま戦略なしに突っ込んでも、730点を取れる可能性がある盤石な基礎ができていると自信を持ってください!
ここからは今まで培った基礎を応用し、試験本番で使えるものとしてブラッシュアップしていく段階です。この短期間で私たちが点数の最大化を狙うためにできることは大きく分けて2つです。
それは「徹底したリスニング強化」と「情報処理能力の向上」です。
ある程度、TOEICを勉強した人が本番で撃沈する主な理由は次の2つでしょう。
- リスニング対策が間に合わず、ぶっつけ本番で上振れを期待したものの普通にダメだった
- リーディングの文章量を甘く見ており、途中で慌てて早く解こうとしたが、間に合わなかった
このことを踏まえて、私からお伝えしたいポイントがあります。
- リスニング:リーディング=7:3ぐらいの配分で勉強せよ
- リーディングはひたすら速読、情報処理の機械となれ
リスニングから逃げたら負けます。配点を見てください。リスニングとリーディングは同価値です。
私たちが勉強法①で築き上げてきた基礎は、リスニングやリーディングに関係なく通用するものです。しかし、読むことを通して培ってきたわけですからリーディング寄りなのは否めません。
なので、点数が最も大きく変わる分岐点はリスニングに存在します。
まずは過去問を解け
過去問を用意しましょう。公式問題集がいいと思います。
そしてひとまずは1回分、必ず時間制限を設けて解いてみましょう。
さあ、自己採点をしてみます。結果はいかがだったでしょうか。
全然点数が730点に届かなかった人の方が多いのではないでしょうか。
これは当たり前です。私もそうでしたし、まだTOEICの本格的な対策を始めてすらいない段階です。
なぜ一度過去問を解いたかというと、あなたを焦らせるためと次のことを確認してほしいからです。
- 試験の難易度、出題形式、730点までの距離
- リーディングの文量と求められる速読力
- リスニングの手応えのなさ
今日一日はひとまず出題形式に慣れることを目標にしてください。
間違えた問題の全てを一問一問じっくりと解説を読み込み、Partごとにどのような対策が必要なのか自分の頭で考え、文字に起こしてみましょう。
人によって必要な対策は異なりますが、おそらく共通して言えることは
Part 5の対策は不要。リスニングはもっと演習量が必要だし、リーディングはもっと早く読まないと間に合わない。
これで自分の課題が明確になりましたね。いよいよ点数を底上げするための勉強をしていきます。
リスニングの勉強法
先ほどお伝えした通り、730点を楽に超えられるか、800点を目標にできるかどうかはリスニングの勉強でほぼ決まります。気を引き締めていきましょう。
リスニングの勉強法で有名なものは「ディクテーション」と「シャドーイング」です。
「ディクテーション」と「シャドーイング」(ここを読む)
「ディクテーション」は流れてくる英語の音声を文字に書き起こすこと
「シャドーイング」は流れてくる英語の音声の後を追うように発音すること
これらは確実なリスニング力を養成するのに役立ちますが、実力を伸ばすのには時間がかかります。
私たちには後2週間しか残されていないのです。この2つは諦めましょう。
そこで、どうするか。がむしゃらに演習量を積み上げる他ありません。
ただひたすらやればいいという訳ではなく、問題を解き終えたら解答を確認し、自分が聞き取れなかった部分をスクリプト(台本)を見ながら復習していきます。
- リスニングの問題を用意し、1問だけ解く
- 解答を確認し、聞き取れなかった部分に集中してもう1度音声を聞く
- 次の問題へ移る
なお、同じ問題を周回することはほとんど意味がありません。
試験本番はあなたが聞いたことがある音声が流れてくる訳ではありません。
当たり前ですが、初見の問題に対して正答を導く能力が求められています。
公式問題集を使って、2週間も次々と新しい問題に取り組んでいたら、おそらく問題のストックが切れてくると思います。
また新たな問題集を購入するのも手ですが、紙媒体の問題集はマークシートを用意したり、CDプレーヤーを用意したり、そもそも価格が高かったりと色々面倒です。
リスニングの演習量はアプリで補え
今は誰もがスマホを持っている時代です。イヤホンに繋ぐだけで、どこでもリスニングの勉強ができるメリットは正直大きいです。またアプリは電子媒体なので、低価格なところも個人的には好きです。
私が使ったことがあるものだと、「スタディサプリENGLISH」か「Santaアルク」をオススメしときます。ダウンロードは無料なので、とりあえず、どちらもDLして自分のフィーリングに合ったものを使うと良いでしょう。
スタサプはTOEICテスト20回分、 SantaはTOEICテスト15回分の演習量が確保できます。これを紙の問題集で補おうとすると、10倍以上お金が消えていくので、アホくさいです。
それぞれのアプリで色々なプランを勧められますが、コーチングが付いているようなプランとか限定プランは要りません。私たちの目的はあくまで演習です。
スタサプなら「ベーシックプラン」、Santaなら有料版の「1ヶ月」で十分かと。
無料の試用期間があるのでケチってもいいですが、演習量が足らず、またTOEICを受験することになれば結局受験代の8000円がかかります。ここは自分への投資だと思って有料のプランに入ることを勧めときます。
リーディングの勉強法
リスニングとやることはあまり変わりません。がむしゃらに演習です。
ただし、分かっているとは思いますが、一応言っておくと
- リスニング:リーディング=7:3ぐらいの配分で勉強せよ
- リーディングはひたすら速読、情報処理の機械となれ
これを意識せずに解いていては意味がありません。
また、リーディングは残念ながらアプリを用いた演習がやりにくいです。
なのでわざわざ公式問題集を1冊買っておきました。
Part 5程度の演習ならリスニングの時に入れたアプリで演習量を確保することができますが、Part 6、7はできなくはないが、ちょっとやりにくい…
残りの2週間で、公式問題集の残り1回分がちょうど終わるような計画を立て、どうしても時間が余るようならアプリの演習も行うという流れがベストでしょう。
もちろん、不安な場合はもう1冊用意するのもアリです。
【TOEIC当日】どのような心持ちが大切か
体調を整え、受験票など忘れ物がないか入念に確認しておきましょう
リスニングはあれ程の演習量を積んだのです。自信を持ってください。
リーディングはそもそも強固な基礎がサポートしてくれます。安心してください。
現時点の実力で普通のコンディションなら800は狙えますし、悪くても730より上です。
【終わりに】次の目標を見据えて
いかがでしたか。この記事には私が知りうる限りのTOEICメソッドを詰め込んであります。
もし単位認定の記事から来て、無事に単位を獲得した方がいたら超嬉しいです。
コメントお待ちしてます笑
もし800点、または900点を目指そうと考えている人がいれば、ぜひ今から始めましょう。
英語はやらない期間と比例して綺麗に実力が落ちます。今がチャンスです。
既に基礎はできあがっています。(990点レベルの単語は補強してください)
あとは、今まで通りひたすら演習量を稼ぎつつ、+αで難しい問題を解く力を身につけましょう。
その際はこの参考書をオススメしておきます。
もし900点を目指すための記事が読みたい人がいれば教えてください!
すぐに執筆しようと思います笑、それでは!
コメント